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この時のために、尾田さんは安易に作中人物を殺すことをしなかったんでしょうか。
リボーンも目を通しています。
雨月さんが可愛くてどうしよう……。
ジョットになりたい。ジョットになっていろいろ仕込みたい。遊びたい。近くで観察したい。
はあはあ、萌えです
ところで下の文章が全然スク山っぽくない上にビア山ビアっぽいことに今気づきましたが
これは断じてスク山です。でもビア山ビアの絡みも好きです。というかもう山本が絡むと何でもいけそうな気がする…。ぎゃふん
目の前に転がる瓦礫と土の山を見渡しながら、ビアンキは低く呟いた。
爆発の規模から、被害が甚大だろうことの予想はしていた。だが、予想のさらに上を行かれた形だ。案内された基地の入り口周辺は被害が少なかったのだと、今更ながらに来た道を振り返る。白く切り取られたような外の光が遠くかすんで見えた。
電気系統が全て死んでいるため中は暗い。スパナとジャンニーニが組み立てた簡易の小型投光機と、おのおのが持ち込んだ懐中電燈だけが、今のところ視界確保の命綱だ。こんな様子で本当に目的の物が見つかるのか、ちらりと不安が過った。その不安を払拭するように、ジャンニーニが明るい声をかけてくる。
「大丈夫ですよ。この基地は横じゃなく下に広がる形だし、あらゆる自体に備えて強度も強くしてあります。補助の発電設備も各階につけてますから。……ここはひどい有様ですが、他の階はそんなに損傷ないはずですよ」
「――そう。」
ならよかったという一言は、ここまで連れ立ってきた少年を思い出して、胸の中だけにとどめた。
ついさっきまで周辺を駆けずり回ってスクアーロの姿を探していた山本は、今はビアンキの目の前で黙々と瓦礫の山を崩している。積み上がるコンクリートの塊に片端から手を掛けては横にどけているのだが、その様子はどうみても焼け石に水だ。放り出された形になっている懐中電灯の光は、土の露出した壁にぼんやり白い輪を描いていた。
切り傷だらけになりつつある手にひとつため息を落として、ビアンキは瓦礫に組み付く少年に声をかけた。
「……落ちつきなさい。そんな闇雲に探したって見つかりっこないわよ」
スパナ、と続いて呼ばれ、振り返った金髪男が眠そうな目をしばたかせる。
「――何?」
「確か、警戒用に炎探知の装置を持ってきてたわよね」
「…小型のだけどね」
「それ、今ここでサーモセンサーに改造できないかしら?」
「できる」
「どの位かかる?」
「あれはそもそもがサーモセンサーを基にしてる。すぐできる」
「じゃあお願いするわ」
その会話を聞いているのかいないのか。──恐らく耳にも入っていないのだろう。なお黙々と手を動かし続ける山本に、ビアンキはぽんと何かを放った。反射的にそれを受け取め、ようやく山本は我に返ったようにビアンキを見上げた。
「あなたの手はまだ刀を握る役目があるんでしょう。ちゃんと労ってやりなさい」
放られたものに視線を落とす。小さく丸まったそれは、広げてみると灰色の作業用手袋だった。
しばしの間の後、ありがとう、と呟いてそれを付け、山本は再び瓦礫に向き直った。ビアンキもそれを止めはしなかった。
* * *
できた、という声がしたのは、それから20分ほど後だった。
スパナが電源を入れると、携帯ゲーム機ほどの小さな画面にぼんやりと光点が4つ浮かび上がった。……4つ。それ以外には光はない。横で食い入るように覗き込んでいる山本の呼吸が、一瞬、ひゅっと詰まったのがビアンキに伝わった。
「これが座標です。今座標の基準を私たちの足元に設定しますから──、はい。これでOKです」
画面の横の数字が並んだサブディスプレイを示しながら、ジャンニーニが手早く説明をする。「…縮尺は20mから10kmまで自由に設定できます。──今は最大になってますね。で、申し訳ないんですが何せ簡易型なもので、探索精度があまり高くありません。平面空間上は問題ないんですが、上下が特に弱いです。」
「……それに障害物も問題だ」顔を顰めてスパナが付け足す。「遮られると探知しにくくなるから。…近くまでいかないと反応しない場合がある」
「充分よ。ありがとう」
頷いて、ビアンキは山本を顧みた。
「──これは、あなたが持って。」
「………え」
小さな声を上げて、ぎくりと山本は差し出された機械を凝視した。
「一番これを必要としているのは、あなたでしょう」
「…………」
ほら、と促すようにさらに差し出せば、逸らすように視線が泳ぐ。困ったように寄せられた眉根を見て、ビアンキは眉を顰めた。向き直って半歩踏み出せば明らかに体が退いた。退いた体の横で、頑なに握られた拳が微かに震えた。
(──ああ、)
その光景が、ビアンキの疑問をすっと溶かした。
(……恐がっているんだわ、これを)
この小さな機械を。あまりにもはっきりと命の存在、そして不在を示すこの機械を、目の前の少年は恐れている。もしずっとこの機械に光点が映らなかったらと、今はそればかりが頭を支配しているのに違いない。
漂う沈黙を振り払うように、ビアンキはひとつ頭を振った。次いで、空いたほうの手を軽くスピードをつけて翻す。勢いのついたその掌を受け、軽い音を立てて山本の頬が鳴った。叩くというには弱く、撫でるというにはいささか強い衝撃に、山本はぱちぱちと目を瞬かせた。
未だ子供の幼さを残す頬に手のひらを添えたまま、ビアンキはじっと目の前の色素の薄い瞳を覗き込んだ。
「しっかりしなさい、山本武。あなたはスクアーロを探して、助けるためにここまで来たんでしょう?」
「──ビアンキ姉さん」
数年ぶりに聞く、懐かしい呼び方だった。
立ち尽くす少年に被せるように、十年後の男の声を、姿を思い出す。……あの男が自分を名前だけで呼ぶようになったのは、一体いつ頃からだったろう。そんなことを思いながら、記憶にある十年後より一回りも二回りも細い手首をとる。上に向けさせた掌の上に探索機を握らせ、その上から静かに手を置いた。まだ薄い掌は、しっとりと汗を浮かべて冷たかった。
「いい? 必ず見つかると、そう信じて探すの。……それが探し物のコツよ」
ひさびさに。
次がいつになるかわからないけど一人祭開催
妄想は常に溢れてるんですが文章にするだけの能力がない。さみしい。
更新できるまでブログも書くもんかーとか変な意地を張ってたらこの有様です。よぼよぼ…。
で、今回の山本誕生日文アップに合わせて、以前からぽつぽつサイトにあげていたスク山イタリア二人暮らしの話を別コンテンツとして独立させました。
そして、去年発行した個人誌に掲載した話もほぼ全てネット上にアップさせていただきました。
オフラインで出したものをネット上にあげるのは、「購入してくださった方に申し訳ない」ということで躊躇もしたのですが、今後同じ設定内の話を書いていく上で、話のつながりや時間の流れを個人誌を買っていただいていない方にもお伝えしたいと思い、今回のアップに踏み切りました。
個人誌を購入してくださった方、申し訳ありません。本当にありがとうございました!
リボーンサーチさんの方で注意として挙げられていたウィルスについてですが、LOOP-LOOPでは未感染を確認済みです。しかし現実だけでなくネットのウィルスも怖いですね…。
犬とか袴とか包帯とかavengersとかいろいろ書きたいことはあるのですが、とりあえずお知らせのみで…!
犬かわいいよ! 袴と包帯とか萌え燃えだよ!!
avengersひたちなか! ひたちなかBANZAI!!
予定がいろいろ吹っ飛びました…。阿修羅展いついこうか。
来週はジャンプ無いんですね。合併号かあ。
山本がヴァリアー隊服着て現れたらどうしようと要らんこと考えてドキドキしています。スクアーロのお古をもらえばいいよ…
山本武、お誕生日おめでとう!!
大好きだー!!!
土日中に誕生日更新しようがんばろう。
何、この31日の豪華っぷり。
初日から殺すつもりなんでしょうか…。死んでも有給ゲットせねば。
帰宅して読みなおしてようやく2ステージ追加を知ってひっくり返りました。う、うれしくない…。見たい人が被るだけだってば!